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イカナゴの異称を [
春告魚
] と書きます。小女子(こうなご)とも言います。
初春だけに獲れる非常に短い期間の漁で、近年は不漁で販売できない年も多くなってきました。
この魚が水揚げされ始めると、ひと足早い海からの早春の到来です。
イカナゴに付きものの「メバル」や「サヨリ」などの早春が旬の魚も、このイカナゴの稚仔魚を食べて成長しているようです。
このイカナゴ、地方名や加工名などで呼び名がいっぱいあります。
玉筋魚(タマスジウオ)、小女子(こうなご)、新仔(しんこ)、かなぎ、ふるせ、などなど。
面白い話に、昔、ある所の漁師さんが網入れをして揚げた網の中に、腹が赤くて、長細い、色の黒い、くねくね動く気味悪い稚仔魚が入っていたとか。その漁師さん 「さてはて、いかなる魚の子や」と問うた所から 「如何なる魚の子・・・イカナゴ・・・」 なんて呼ばれるようになった言う昔話もあるようです。
このイカナゴという魚は、とにかく精が強く、浜から水揚げされたあとも少々鮮度が落ちず活きの良さが持続します。
魚へんに弱いと書くイワシの稚仔魚のシラスにくらべるとその鮮度の持ちは、月とすっぽんの差です。鮮度持ちが良いことから、「くぎ煮」も大衆的に作られるようになったのだと思います。100度を越す熱湯の釜にいれても、クネクネと首を持ちあげてきます。イカナゴの成分はドジョウなんかにもっとも近いといわれますから、成魚の「ふるせ」と呼ばれる大きいいかなごは、食べ過ぎにも注意が必要です。

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